鈴鹿市社会福祉協議会(以下市社協という)では、地域住民をはじめ、様々な地域の関係団体のほか、行政や社会福祉事業者等と協働し、地域福祉活動への支援やボランティア活動の推進、福祉教育、まちづくりをはじめ、地域に必要な福祉サービスの提供や相談支援等に取り組んでいます。
私たちが住むまちには、様々な年代の方々や障がいのある方、外国籍の方などが暮らしています。最近は地域のつながりが弱くなり、挨拶することや交流する機会が少なくなる中で、様々な生活課題を抱え地域で孤立し、困窮されている方がみえます。
みんなが安心して暮らせるまちを目指して、このような課題を少しでも解決できるよう地域住民がひとつになって取り組む地域福祉が求められています。この地域福祉を推進するため、市社協では地域住民のみなさんや、福祉関係者、地元企業の方など様々な立場の方々の意見を反映し、議論を重ね、平成17年に第1次計画、平成22年に第2次計画、平成28年に第3次計画、そして令和2年に第4地域福祉活動計画を策定いたしました。
鈴鹿市には、地域福祉を取り巻く課題に対応していくために、地域住民や関係団体、事業者等が協働して取り組んで行くための推進体制や理念をまとめた、「地域福祉計画」(行政計画)があります。この計画を実行するための具体的な行動計画となるのが、「地域福祉活動計画」です。これらの計画を一体的に策定することにより、地域福祉に関わる方々の役割がより明確になり、より実効性のある計画になります。
基本理念
●一人ひとりが”元気なまち”をみんなでつくる
●一人ひとりが”しあわせな暮らし”をみんなで支える
「鈴とも」とは、第2次鈴鹿市地域福祉活動計画で推進される多文化共生の取り組みのひとつであり、鈴鹿市における多文化共生の諸問題について、国籍を問わず、各国の方々とともにみんなで話し合い企画実行に移すことを目指すグループです。
外国籍の方(日系ブラジル人等)、NPO法人愛伝舎の職員、外国籍の介護職員、ケアマネジャー、民生委員、大学生、ボランティアなど。
毎月1回(第3火曜日19時~21時)開催。鈴ともが行う活動について話し合う場。鈴鹿で暮らす外国籍の当事者の方から生活上の悩み等についてお聞きしながら、活動に反映させています。
鈴鹿市における多文化共生の現状の把握を目的として、「多文化共生に関する意識調査検討委員会」が鈴鹿市在住の日本人・外国籍の方を対象にアンケート調査を実施。調査の結果を今後の活動に活用をしていく(平成22年度)。
当事者の声やアンケート調査の結果を基に、鈴とも会議にて課題の検討を行い、派遣切り等で仕事を失い、介護の仕事に就こうと考えている方が増えているがわかり、外国籍の方を対象にした介護教室を開催。介護の仕事に興味のある方やヘルパー2級の資格を持っているが、現在仕事に就いていない方を対象に開催しました(平成23年度)。
アンケート調査の結果の中で、外国籍の方が望んでいるにも関わらず、地域で日本人の方の交流する機会が少ないことがわかり、日本人と外国籍の方が国籍・年齢を問わず、お互いのことをもっと理解し合い、国際交流を深めるために、世界の料理や音楽等をテーマにしたイベントを開催(平成24年度)。
鈴鹿市や他市で行われるイベントにブラジルのサンバや出店等を通じて参加したり、地域とのつながりを作ることを目的に、地域の学生や住民に協力を呼び掛け、一緒にイベント等に参加し、外国籍の方と日本人の方の交流を深める活動を行っています。